DVD「キャッツ」を見て

劇団四季のキャッツをみたいなーと思ってたらDVDを見つけたので視聴することにした。

残念ながら劇団四季ではないけど。

しかも劇でもなくて「劇の実写化」。

ややこしいけどとにかく見る。

 

キャッツは意外と抽象的というか、観劇慣れしていない人にとっては意味がわからない話かもしれない。

こういうのはノリで楽しむものなのだ。

でもざっくりあらすじはまとめとこう。

雑に言えば「長老猫が一匹の選ばれし猫を決める話」だ。

主人公は捨て猫のヴィクトリア。

ゴミ捨て場に放り出されたヴィクトリアは「ジェリクルキャッツ」と呼ばれる個性豊かな猫たちに出会う。

ジェリクルの舞踏会なるもので長老猫(オールドデュトロノミー)が1匹の選ばれし猫を決めるらしい。

選ばれた猫は「遥かなる天上世界」に行き、新しい生をいきるために生まれ変わる。

このあたりのことを説明する猫がマンカストラップだ。

マンカストラップはヴィクトリアに個性豊かな猫たちを紹介し始める。

大きなおばさん猫のジェニエニドッツ、つっぱり猫のラム・タム・ジャガー、嫌われ者の元スターのグリザベラ、エリート猫のバストファージョーンズ、悪党猫のマキャヴィティ、その子分のマンゴジェリーとランペルティーザなどなど。

そこに長老猫のオールドデュトロノミーが到着。

ジェリクルキャッツたちはオールドデュトロノミーのために演劇を開演する。

犯罪猫のマキャヴィティが襲撃してきてついに舞踏会が始まる。

ヴィクトリアは嫌われ者のグリザベラを気にかけているがグリザベラは心を開かない。

そして新たなジェリクルキャッツが紹介される。

俳優猫のアスパラガス、鉄道猫のスキンブルシャンクス。

マキャヴィティはオールドデュトロノミーを誘拐。

魔術猫のミストフェリーズの魔術でオールドデュトロノミーを取り返す。

いよいよオールドジェトロノミーは選ばれし猫を発表する。

ジェリクルキャッツたちは我こそは…!と待ち望むところにグリザベラが現れる。

みんなが不快感を示すがオールドジェトロノミーが選んだのはグリザベラだった。

グリザベラは遥かなる天上の世界を目指して旅立つ。

 

以下DVDの感想。

初めは違和感がすごい。

人間が猫になりきってる。

しかも思ったより猫なのだ。

猫になりきることに妥協がない。

CGの技術も相まってもう猫、猫なんだけど、人間だ。

ところがシルエットがどうしても人間。

猫であって猫にあらず、人間であって人間にあらずというもの。

この違和感がとにかく気持ち悪くて(全部観られないかも…)と思った。

けど30分も見てればなんか慣れる。

大きなおばさん猫のジェニエニドッツのキャラが好き。

怠け者に見えるけどゴキブリやネズミを働かせて歌い踊る。

気に入らないやつは食べちゃう。

歌詞は猫あるあるっぽくて面白い。

ラム・タム・タガーが踊るジャズダンス好き。

こういうの見るとジャズダンス習ってよかったって思う。

全然こんなふうには踊れないけど。かっこいい。

ヴィクトリアは本当に子猫っぽくて可愛い。

歌い方もしなやかなバレエも可愛い。

スキンブルシャンクスのタップダンスいいな。

汽車の発車音をイメージしたタップの音がどんどん速くなっていくのが面白い。

タップダンス習いたくなる。

マキャヴィティはミステリアス。

マキャヴィティ♪アビリティ♪で韻踏んで歌う場面が好き。

漢詩もそうだし歌って韻が醍醐味みたいなとこあるよね。

小説でもこれ意識したら読み心地良いものが書けるんじゃないかな。

どんなふうに書けばいいか想像つかないけど。

ラップ小説?面白そう。読んでみたい。

 

ああミュージカルで見たい!と思った。

劇団四季で見たい!

金本泰潤さんのマンカストラップ見たかった〜〜〜

次こそは。

 

視聴後、図書館で池田雅之「猫たちの舞踏会 エリオットとミュージカル「キャッツ」」を借りて読んだけれど良書だった。

キャッツを観たけどよくわからない人、キャッツの知識なしでキャッツを観ようとしている人に勧めたい。

あとエリオットに興味がわいたので「荒地」も読んでみた。

作者の人生がわかると作品にも深みが増す、というか受け取れるものが増えるなと感じる。

「四つの四重奏」も借りたので読むの楽しみ。

キャッツ再演あったら絶対行く!!