10/29(日)13:00開演@品川プリンスホテル ステラボール
なんと登場人物全員男子のプリキュアである。
男子のプリキュアがアニメに登場したとだいぶ前に聞いて「時代だな〜」と思ったけれど、なんと舞台化。
https://www.marv.jp/special/precure_stage/
面白かった。
思ってた以上に面白い。
プリキュアファンでもないしペンライト持って応援みたいなオタ活にも割と引いちゃうタイプだから心配だったけど楽しかった。
ストーリーも面白いしいろんな種類のダンスが観られる。
早く帰って踊りたい。
とりあえずネタバレ含むあらすじ。
ダンス部の高校2年生の星河はある日、追われている妖精(パドドゥ)と不気味なダンサーに出会う。
パドドゥを助けようとしたところプリキュアに変身!
ダンサーを追い払うことができた。
パドドゥは「希望のスコア」を完成させて願い事を叶えるためにこちらの世界でプリキュアを探しているという。
そのプリキュアの一人が星河だった。
後に星河の幼馴染の夏目もプリキュアになる。
二人はダンス部で全国大会を目指しているが、パドドゥによると二人の先輩である月宮と天弦は以前からプリキュアとして「絶望の組織」と戦っているらしい。
プリキュアとしての戦闘力はダンスの技量とセンスに比例する。
そういうわけで月宮と天弦は、星河と夏目がプリキュアとして戦うことを反対するのだった。
月宮と天弦にはかつて優秀な後輩プリキュア(元ダンス部の黒瀬)がいたのだ。
その後輩との関係修復が難しい状態なので未熟な2人を心配しているらしい…。
面白いのは5人ともそれぞれ得意なダンスジャンルが違うところ。
ヒップホップ、ロックダンス、ソウルダンス、神楽、ブレイクダンス!
私が好きなのは元ダンス部の黒瀬(キュアブレイク)。
なぜ黒瀬はダンス部を、プリキュアをやめてしまったのか?というところから、この物語のサブストーリーが展開する。
黒瀬はブレイクダンスの天才であるためにプリキュアとしての戦闘力も高かった。
それゆえに連携が苦手でひとりで突っ走ってしまう。
天弦と協力できなかったためにバスケ部のルーキー内海(うつみ)に選手生命にかかわる怪我を負わせてしまう。
責任を感じた黒瀬はプリキュアでいることもダンス部員でいることも嫌になってしまったのだった。
内海には同じバスケ部で幼馴染の鈴ノ木がいる。
2人の関係性は主人公格の星河と夏目に呼応するのだ。
(エンタメのサブストーリーは恋愛が王道だけど、こういう友情ものもあるんだ…)
才能はあるけど怪我でもうバスケができない内海と才能はないけど努力していて内海の代わりにレギュラーになれた鈴ノ木。
2人が互いの葛藤を乗り越えて再び強い友情を結ぶ時、星河と夏目も友情を深めている。
星河がどこまでも明るく前向きで主人公らしいキャラクターなのがよかった。
室井(悪役)にプリキュア4人が捕まってピンチになったところでキュアブレイクがプリキュアに復帰し助けに来るのもお約束すぎて気持ち良い。
ただ、パドドゥの願いはなんだったのか、かつてバレエをともに踊ったパートナーは誰だったのかという伏線は回収されない。
もしかして室井がパートナーだった?
パドドゥの願い事は「室井がもう一度バレエを踊ってくれますように」じゃないかな?
エンディングでパドドゥが室井と2人でバレエを踊るんじゃない?
と思ってたけどさすがにそれはなかった。笑
一番好みだと思ったキャストは室井役の伊藤裕一さん。
初めて登場した場面から「演技うま!ダンスうま!」で目が忙しかった。
演技に熱が入りすぎると2階席にいても「若干うるさい」と感じるので声量が半端ない。
悪口っぽくなったけど2階席にいてそこまで感じるほどの声ってなかなかないのでびっくりした。
調べたらまだ39歳らしい。どうりで。若いな。
あと20〜25年くらい経ったら声に深みが出てさらに好みになりそう。(自分の方が年下なのに何様)
妖精のパドドゥも面白かったし、全然書けてない人たちもみんなよかった。
ダンスってやっぱり観ると元気もらえる。
私も習い始めてよかった。
お風呂で身体あっためたら今日も踊ろう〜〜!