そごう美術館「日本の切り絵 7人のミューズ」を見て

そごう美術館で切り絵を見てきた。

画像はすべて撮影OKエリアで撮ったもの。

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すっごい。

切り絵一度挑戦してみたいな。

習い事の時間が迫ってたので駆け足で見ることになったのが悔やまれる。

チケット2枚もらってたし2回みればよかった。

 

ミューズってギリシア神話に出てくる……なんだっけ。

芸術の神様だったような。

7人の切り絵作家の作品が紹介されている。

以下ひとりひとり見ていく。

 

蒼山日菜さんの切り絵、ポップで童話っぽくてかわいい。

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服のひだの繊細さが際立つ。

少女趣味。

バレエやってる方なのかな。

躍動感がそれっぽい。

どっかでみたようなと思ったら森永のお菓子のパッケージだった!

チョコチップクッキー、マリー、ムーンライト(大好き!)、ホワイトチョコチップクッキー、ブラックムーン、チョイス、アーモンドクッキー。

知らないうちに見てた。

これ切り絵だったんだ!


次、切り剣Masayoさん。

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海の生き物大好き。

ウロコ、貝殻の質感、タコの皮膚の感じを紙の切り方で表現する。

リアルに見えるけどよく見ると模様がレースだったりする!

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カニックな深海魚もよかった。

どうして機械化された動植物って魅力的に見えるんだろうね。

生き物の特徴を捉えるのがうまい。

 

SouMaさん。

切り絵を立体化する発想が目から鱗だった。

裏側を鏡にするとか「鼓動」のタイトルに合わせて背景を赤青2色にするとか工夫がアーティスティック。

 

筑紫ゆうなさん。

カラーの切り絵は海外の絵本ぽい。

動物を擬人化してるんだけど身体のバランスが独特で引き込まれる。

彩色が淡くて可愛い。

どんな物語を考えてこれを生み出したんだろう。

 

福井利佐さん。

幽玄美のシリーズはもはやぱっと見で切り絵なのかわからない。

よく見るとなるほど写真の切り絵!

切り絵に光を当てて影を作品とする手法とかも上手いなと思った。

切り絵の時点ですごいんだけど影を見るとまた印象が変わる。


柳沢京子さん。

日本風の温かみのある作品が特徴的。

一番好きなのは「奈良井の雨」。

1枚の紙で雨を2色で表現してるのがすごい。

他の作品も描いたものではないかと思ってしまう。


松原真紀さん。

糸の表現がとにかく細かい。

「世界」の蜘蛛の糸のやつとか。

赤い紙からたくさん金魚を切り出したやつもすごい。

よく見るとちゃんと金魚同士が繋がってて1枚の紙から切り出されてるってわかる。

糸の表現の得意なことをいかして金魚のヒレの筋まで繊細に表現していた。


展示会場を出てミュージアムショップを見たら切り剣Masayoさんのシードラゴン、蒼山日菜さんのユニコーンが売られていた。

2つともそれぞれ2人にぴったりのいいモチーフ!

海の生き物はなぜか子供の頃から魚よりシードラゴンが好きで水族館でずっと見てた。

ギリシア神話の幻想動物ならユニコーンが好き。

私の古い記憶にあるシードラゴンが切り絵になっていて「うわーなつかし!切り剣Masayoさんも水族館でシードラゴン眺めてたタイプかなぁ」とシンパシー感じた。

ユニコーンはまつ毛まで細かく表現してたのと首に巻かれたリボンとフリルがメルヘンで蒼山日菜さんのカラーが出ていた。

そしてミュージアムショップに谷崎潤一郎「陰翳礼讃」が置かれててセンスいいなと思った。

この展示見た後は読みたくなるね。

 

もっとじっくり見たかった…。

美術館は今年もっと行きたい。

ルーブル美術館展もディオール展も行きたいんだけど妹付き合ってくれるかな。

芸術新潮を読んでから行きたいんだけど読まなければならない本が渋滞しててなかなか手が回らない…。

いや、図書館で借りて本当そろそろ行こう。